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第132段:交通事故死 |
平成11年の日本での交通事故死亡者数は9000人を切ることができませんでした。
1970年には日本の交通事故死は16765人でした。
この年西ドイツでも19193人が交通事故でなくなりました。
この年が両国での最悪の年で、その後別々のアプローチで交通事故対策が本格化したようです。
日本はその後9年間で8466人にまで半減させましたが、その後次第に増加に転じて平成11年は9000人を少し上回る状態になっています。
一方西ドイツは4割減らすのに15年かかりましたが、その後も着実に死亡者を減らしつづけています。
1987年には6割減らし1997年には6067人にまで減少させることができました。
アプローチの違いが死亡者数の違いのようです。
車の車間距離の考え方も私が免許を取った当時には「近づくと追突する可能性があるからあけろ」と教わりましたが、外国では「近づくことで前の車の運転手の恐怖感をあおることになり、冷静な運転ができなくなるので事故を誘発する」と教えているようです。
外国での理論の方が適切な感じがしますが如何ですか?
スピードを落とさせれば死亡事故が減るというのも理屈としては通りますが、人間が車に乗るという理由には、基本的に早く快適に移動したいという欲求がありますからスピードを落とさせることだけが事故死を減らすことにはならないと思います。
基本に立ちもう一度自分の周囲を点検しようと考えました。
(このページの数字はカーアンドドライバー誌から抜き出しました。)
シートベルト(特に同乗者や後部座席)、冬場のスタッドレスタイア、ヘッドライトの早目点灯、ブレーキのチェック、丸坊主のタイアなどなど点検しておくことや常識的なことができていないドライバーが多く事故を誘発しています。