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心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第131段:暦の疑問  

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今年は平成12年、西暦(キリスト教暦)では2000年、ユダヤ教暦では5760年、仏教暦では2544年、日本の皇紀2660年、昭和からなら75年、大正からなら89年、明治からなら133年です。
世界中には様々な暦があリそれぞれの文化として存在していました。
ところがキリスト教を基礎にした文明が地球の大部分をカバーしたために、いつのまにかキリスト教暦の西暦が標準的な暦とされてしまったようです。
勘違いされている方が多いようですね。
コンピュータの時代ですから様々な暦の自動変換システムが構築され、それぞれの国や地域でその文化にあった暦が自由に使えるようになることが本来の姿でしょう。

「新春」と今から寒くなる1月にいうのも日本の歴史的な暦の太陰暦では立春がお正月になっていたからですね。
キリスト教暦の特徴は復活祭(イースター)が春分の日の後の最初の満月の後の日曜日になるように(聖書のとおりになるように)調整された暦ですから現在の形になっています。
使い続けているからとか便利だからという意見も承知の上で、敢えて言わせてもらえば日本では昔の太陰暦の方が生活上はよく合うはずです。
閏の月があリ残暑が厳しい理由がわかったり、春がなかなか訪れない冬があるのも納得できます。
自然と共に生活すると太陰暦の方が理に適った暦であることが解ると思います。

千年紀という考えもキリスト教のお祭りですから、政教分離を掲げる日本の首相が千年紀を利用して政策を遂行しようとするのには疑問を持っています。
もちろん他の様々な宗教行事に対しても政治が不介入という方針があると思いますが・・・
それも変更されるといわれるのならそれはそれで理解しますが、マスメディアからその批判が出てこないことが不思議です。
日本のマスメディアは、神道には厳しく(大東亜戦争の責任を負わせている宗教というイメージが強いような気がします)仏教にはやや甘く、キリスト教には多いに寛大なように思えるのですが。
(宗教の話はこれで止めます。宗教間のいざこざに巻き込まれると必ず殺人や戦争にまで発展し良好な人間関係がこわれます。)

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