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心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第130段:しゃっくりの治療  

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しゃくりは医学的には吃逆(きつぎゃく)と呼ばれ立派な病態の一つです。
横隔膜や吸気肋間筋がけいれんして起こる調節できない呼吸の状態をいいます。
突発的に起こることが多く、そのほとんどは数時間以内に治りますが、48時間以上続く場合には積極的な治療が必要となります。

漢方薬には昔から芍薬甘草湯という薬で筋肉のけいれんを押さえる薬がありますのでそれを飲んでもらうと早いときには2〜3分で止まってしまいます。
煎じた柿のへたとか催眠術や鍼治療などというようなものまで医師向けの本に書かれているところを見ると有効な治療法が少ないのだなと再確認した次第です。
(呉茱萸湯ゴシュユトウも著効があると浜田市の北村先生からお教え戴きました。)

この薬1度飲んで効かなかったからダメとあきらめないで下さい。
実は効力がすぐ現れやすい患者さんとしばらく(3〜7日ぐらい)続けて飲まないと効果のでにくい人とがいます。
漢方薬の効き目を強める作用が腸の中の細菌(ビフィズス菌などがその代表例)にありこの細菌の多い少ないが有効率を左右しているからなのです。
この話しはまた別の機会にしましょう。

「しゃっくり」、「わきが」、「どもり」、「対人恐怖症」、「赤面症」などは医療機関で対応するものではないと考えていませんか?
遠慮せずに相談してください。

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