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心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第174段:人間の寿命  

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人間の寿命はどのくらいなのでしょうか?
私の住む益田市はあまり汚くはありませんが「清流?、高津川」が流れています。
(橋の上からの写真集でお楽しみください。)
その高津川も鮎が取れることで知られています。
(日本一の鮎の川を宣言される川が全国にあります。)
その鮎は寿命はほとんどが1年(天寿を全うする前に食べられるのも、鮎に生まれた悲劇。)です。
自分の子供と遊ぶこともなく死んで、あるいは殺されます。

目を人類に向けてみると人間は20年近く生きて子孫を残すことが可能になり、子は言うに及ばず、孫、ひ孫、玄孫(やしゃご)まで見ることが可能な動物です。
野生の動物としての人類の時代なら歯が抜ければ獲物は食べられないし、骨粗しょう症などで骨折をしたりすれば動けなくなり命を失っていたはずです。
目が悪くなれば獲物も取れません。
筋力も落ちれば走っても逃げ遅れます。
自動車があればこそ60歳や70歳でも時速60キロで自分で移動できるのです。

体の動きなどは人類の発生時期に自然に寿命が決まっていたわけではないでしょうが、20代から30代がピークでしょう。
スポーツの世界でも40才代のチャンピオンが地位を維持できないのがそのを証でしょう。
内臓も同じようにいつのまにか老化します。
関節などの骨も磨り減り不調をきたしてきます。
脳も内臓と同じですから老化してくれば不調をきたします。それが痴呆でしょう。

ギリシャ時代の記述に人間が流行病や大怪我をしなければ70歳ぐらいまでは生きられるとかかれているようです。
そのあたりが神様が創ってくれた人類の寿命かもしれないとギリシャ時代の人は考えたのではないでしょうか。
人生80年時代といわれますが、肉体はどこまで寿命を延ばすことができるのでしょうか?

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