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糖尿病は厚生省の調査では患者さんの数が日本全体で690万人、患者さんの可能性が否定できない人が1,370万人という結果が出ています。
日本人の10人に1人以上が「糖尿病ではない!」と断言できない状態なのです。
糖尿病の診療で中心的で指導的な立場にある、日本糖尿病学会の認定医(糖尿病に詳しい医師)は約2、000人ほどです。
この様な状態を解消するために日本糖尿病学会と日本糖尿病協会が合同で「糖尿病療養指導士」の制度を作ることになりました。
療養指導士という制度はアメリカに同様の制度があり、糖尿病の療養指導で医師に匹敵するぐらいの知識を持ち医師の診療の片腕として活躍しています。
医師でなければできない業務もありますが、食事の指導やインスリン注射のうちかた、運動の仕方などは医師の指示のもとに患者さんの指導が出来ます。
そういう制度を日本でも作ろうとしているわけです。
しかし日本全体で目指している療養指導士は 約2,000人ほどの専門の認定医がいるような医療機関で働くことを目的としています。
そこで島根県では松江赤十字病院の武田先生を中心として普通の医師やその他の医療技術者に教育をして(2年間で50単位の講義や実習、学会出席や患者会活動への参加などが含まれます。)試験(筆記試験と面接)に合格した人を「島根県糖尿病療養指導士」として認めようというものです。
現在、第1期の講習が始まったばかりです。
医師、薬剤師、保健婦、看護婦、準看護婦、管理栄養士、栄養士、臨床衛生検査技師など68名が勉強中です。
(私もこの講習を受けています。今後2年間 で5日間ほど診療を休ませていただき勉強します。)
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