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  9月はガン征圧月間です。  

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ー役に立つー「がん読本」からその一部を紹介しましょう。

1998年のわが国の死亡者は936,480人です。
そのうち「がん」による死亡は283,827人で1981年以来、心臓病や脳卒中を追い抜いて死因の第1位を続けています。第2位は心臓病で140,174人、第3位は脳卒中などで138,697人(自殺は第6位で23,494人)でした。
働き盛りの壮年層では5人に2人が「がん」でなくなっており大変高率です。

部位別死亡割合は1998年に「肺がん」が「胃がん」を抜いてトップになりました。
男女別に推移を見ると、男性は93年に「肺がん」がトップになり、98年には「肺がん」が21.4%、「胃がん」が19.1%となっています。全体に「がん」での死亡数が増えそうで女性の「肺がん」もやがて「胃がん」を抜いてトップになりそうです。

「がん」の発生原因はいろいろありますが、最近の研究では環境の因子(食物、喫煙、飲酒、放射線、紫外線、大気汚染、薬剤、ウイルスなど)のほうが体の因子(性、年齢、遺伝子、免疫異常、ホルモン代謝異常など)よりも強く関係していることがわかっています。

日本人の場合食物が20%ぐらい、タバコも20%ぐらいといわれています。
これはアメリカの調査では合わせて65%を超えるという調査がありますが、日本人が魚や野菜を良く食べるために生活習慣の中の食事の占める割合が小さくなっているためです。
健康的な日本食を中心とした食事が「がん」を防いでいるわけです。

国立がんセンターで制定された「がん」を防ぐための12か条を確認してください。

1.バランスのとれた栄養をとる
2.毎日、変化のある食生活を
3.食べすぎをさけ、脂肪はひかえめに
4.お酒はほどほどに
5.たばこは吸わないように
6.食べものから適量のビタミンと繊維質のものを多くとる
7.塩辛いものは少なめに、あまり熱いものはさましてから
8.焦げた部分はさける
9.かびのはえたものに注意
10.日光に当たりすぎない
11.適度にスポーツをする
12.体を清潔に

資料は財団法人、島根県環境保健公社から提供をいただきました。
ありがとうございました。

岩波新書から出版されている「がんの予防」新版、小林博著(本体660円+税)を読まれるとさらに詳しく書かれています。
非常に参考になる本です。ちょっとむずかしいかもしれませんが、医師として読んでみて面白いと思いました。

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