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アトピー性皮膚炎の新しい薬 |
最近の新しい薬には目を驚かされます。
昨年新たに発売されたプロトピック軟膏がそれです。
アトピー性皮膚炎の患者さん(使用できるのは16歳以上です。)の顔面に使用して戴いております。色々と問題にされている副腎皮質ホルモン(ステロイド)ではなく、免疫抑制剤のFK506と呼ばれている薬を軟膏にしたものです。
この薬は茨城県の筑波山の山麓の土壌から分離された放線菌が産生する化合物で免疫抑制作用が優れていて、すでに肝移植、腎移植、骨髄移植などの現場で移植後の拒絶反応を調節するために使用されていました。
様々な研究からアトピー性皮膚炎などで活性化T細胞が関与するアレルギー反応にも有効であることがわかり、綿密な試験の結果発売となりました。
数人の成人のアトピー性皮膚炎の方に使用してみました。
効果はすばらしくある男性は「ここ10年くらいでは最高の皮膚のコンディションになりました。」と話されています。
小児には今のところ使用が許可になっていませんが、安全性を確認できたら許可を戴きたいというのが本音です。