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  麻疹(はしか)ワクチンの接種を!  

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最近になって日本小児科医会や日本医師会から麻疹(はしか)ワクチンの接種キャンペーンが始まりました。
日本では1年間に約80人が麻疹(はしか)で死亡しています。
日本の麻疹の予防接種は対応が甘く、米国では日本が麻疹を輸出していると名指しで非難されています。

私の知る範囲では米国在住経験者の数名から、米国では麻疹の予防接種が済んでいないと学校に入学できないという規則があると教えていただきました。
またフランスからは麻疹を含めて指定された予防接種の済んでいない子供は学校だけでなく保育園や幼稚園への入園が許可されず、児童手当の給付もされないのだそうです。

フランスでは国、米国では州の予算で実施されているようです。
(日本では地方自治体が勝手に値段を決めて、熱心なところとそうでないところが別れています。)
日本以外の先進国では国民を病気から守るために国がどのような社会保障政策をとるかという点できちんと税金でさせるというところが確立されています。

諸外国の予防接種のプログラムと日本のプログラムを比較すると日本のプログラムは貧弱な点が指摘されています。先進国では麻疹や風疹、おたふく風邪は2回接種するのがあたりまえです。
(日本は1回がままならない。)

日本の麻疹の予防接種は7歳6ヶ月までに受ければよいとなっていますが、麻疹にかかる子供の大半は2歳未満ですのでお誕生日がきたらすぐにお誕生祝いとして接種すべきだと考えている小児科医が多いのです。

はしか(麻疹)は昔やったことがあり自然に病気になったほうがしっかり免疫力がつくからいい」と話される方がありますが、それは誤りです。

脳炎や脳症の発生率は
  自然感染が1000人から2000人に1人
  ワクチン接種後の発生が1000万人で3人です。

予防接種を副作用で嫌われる方がありますが、この差を見てもまだ予防接種をしないといわれますか?

年間80人もの子供の命を奪っているはしか(麻疹)の対策に協力してください。
子供を見たらその保護者に「はしかのワクチンは済んでいますか?」と聞いてください。
1歳になっていない子供の保護者にあったら「お誕生日が過ぎたら麻疹のワクチンをしなければいけません。
日本では年間80人もの子供が死んでいる病気です。」とアドバイスしてあげてください。

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