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  2005年春は、花粉症にご注意! 04年の10〜20倍の大量飛散の予測  

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この夏の猛暑の影響で2005年春には、スギやヒノキの花粉が2004年比で10〜20倍も多く飛ぶという予測が出た。
11月4日にNPO花粉情報協会が開催した「2005年スギ花粉飛散予測セミナー」で、気象業務支援センターの村山貢司専任主任技師が明らかにしたもの。

例年に比べても2、3倍の花粉量に相当し、花粉の大量飛散が避けられない見通し。
花粉症の人にはつらい春になりそうだ。

今年の夏は暑かった。
東京では39.5℃の最高気温を記録、真夏日の日数も観測史上1位。
このため、日照時間が長く、雨が少ないという、花粉の生育に絶好の条件がそろった。

実際、スギ花粉をたわわに抱え込むスギの雄花の生育状況は良好で、「観測史上最高を記録した1995年に次ぐ、10年来の大飛散になる見込み。
ヒノキも多い西日本では、観測史上最高の飛散量になるおそれもある」と村山専任主任技師は指摘する。

前年の冷夏の影響で飛散量が激減した04年と比較すると、「特に飛散量が多いと予測される関東北部から近畿にかけては、前年比で20〜30倍飛ぶ地域もある」(村山専任主任技師)。
なお、この夏の集中豪雨や10個の台風上陸は記憶に新しいが、「いずれも被害は局地的で、花粉飛散量にはほとんど影響ない」(村山専任主任技師)という。

飛散開始は、暖冬の影響で例年よりもやや早くなる見込み。
最も早く飛び始める関東・近畿・四国の南部と九州の北部では、2月10日が飛散開始予測日とされる。
この「花粉飛散予測前線」は約1カ月かけて北上していくが、「飛散開始が1週間程度早
くなる可能性がある」(村山専任主任技師)という。

また、花粉の生育状況が良いだけに「飛び始めと同時に、爆発的に飛散する可能性がある。
ヒノキもよく育っているので、5月の連休までダラダラと多量の花粉が飛びそう」とNPO花粉情報協会理事長の佐橋紀男・東邦大学薬学部教授は分析する。

“狂い咲き”で11月も要注意

実はもう、スギ花粉は飛んでいる。

例年、秋に生育を終えたスギ花粉は、冬の寒波で休眠し、2月中旬から飛び始める。
ところがここ数年、猛暑や暖冬といった異常気象の影響で、休眠を待たずに秋に花粉が飛散する“狂い咲き”現象が起こっているようだ。

特に今年は「すでに10月中にも2桁(1日、10平方センチメートル当たり)の花粉が観測された。
これは過去に例がない」と佐橋理事長。
秋の狂い咲きは「11月に一番多くなる。
最高気温が20℃を超える暖かい日は要注意日」(佐橋理事長)という。

日経メディウェーブより

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