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第94段:服の脱がせ方 |
数年前、小学校の就学児健診で、6年生の女子が次年度入学する子供の洋服の着脱衣を手伝っているときに、上手にお手伝いができないことを知りました。
兄弟の服の着脱衣を手伝ったことがないためにこのようなこともできないのです。
健診を中断して服の脱がせ方の講習をしてしまいました。
その場には上肢にギプスをはめた子がいて手の不自由な場合の服の脱がせ方の講義もかねていました。
その後診察室で患者さんが着脱衣をしているのを見て「こりゃ大人も含めて知識を持っていただかねば」と考えるようになりました。
ギプスを使用しているときや、手足や肩などの痛みでうまく体が動かないときには、服を着るときには不自由に方の手や足を先に通し、よく動くほうの手足を最後に通します。
服を脱ぐときにはその逆で、まず動きのよいほうの腕や足を脱ぎ不自由な方をその後で脱ぐようにすると簡単に脱げるのです。
ほとんどの人間は習慣でスラックスやスカートに入れる足が決まっています。
袖に手を通すときにも順序が決まっているようです。
いつもの順序か違うとどことなく違和感があるようでしっくりこないようです。
このため怪我をしたときや手足が不自由になったときにはずいぶんと困られるようです。
改めて服の着方や脱ぎ方を認識してみてください。
不自由な格好で服を脱いだり着たりしていませんか?
足の筋肉が弱ると片足で立つことが困難になります。
スラックスやスカートをはくときには立ったままではいてみてください。
この動作が苦手になったらすでに足腰が弱った証拠だと認識されたほうがよいでしょう。
靴をはくときも片足で立てないとか、老化の兆候を見逃さず筋力を鍛えなおしますか?(また話が別のところにいってしまった。)