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心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第102段:鼻血が出たよ  

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鼻血が出ると大騒ぎになりますね。
その90%以上は鼻中隔と呼ばれる鼻すじの下の部分で指を鼻の穴に突っ込んだときに指があたる部分(キーゼルバッハと呼ばれます)からのものです。
時には重症の病気が隠れている場合もありますので注意が必要です。

鼻の穴にティッシュを詰め込んでしばらくすると(10分〜20分程度)血が止まった感じになり鼻の栓を取り去ると、再び出血して慌てて受診というパターンの方が多いようです。


 のどに回った血は飲みこまずに吐き出させてください。
          ちょっと苦しいですが、口で息をして下さい。

 頻繁に鼻につめた紙を抜かないでください。
          固まりかけた血液を再び固まらない状態に戻してしまいます。

 顔色が良ければそれほど心配ありませんが、
          なんとなく心配な様子なら受診をしましょう。

 30分以上鼻血が止まらないようなら深夜でも救急病院を迷わずに受診しましょう。

 鼻の上を冷やして気持ちが良ければ冷やしてください。


本当に重症の鼻血は止めることが困難です。
たかが鼻血、されど鼻血なのです。

血液検査をして血を固める力が十分あるか、他の病気が基礎にあるかなどを考えながら医師は診察を進めて行きます。

何度も繰り返す鼻血はキーゼルバッハ部位にできた「かさぶた」を繰り返しはがしている可能性があります。
心配なときには耳鼻科できちんと診察していただいてください。

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