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心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第103段:左利きの不自由  

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左利きの方は不便ですよね。

昔に比べると左利き用の道具は増えましたが世の中のほとんどの道具や機械は右利き用ですね。
右利きの方は気づかないでしょうが、駅の自動改札機、右手の方に切符や定期券の入れ口があるでしょ。
自動販売機も右側にお金の挿入口があるでしょ。
銀行のATM機でもカードの挿入口は機会の右側にあります。
たいていの机は右側に引出しがついていますね。
トイレに行くと水洗のフラッシュバルブの操作ハンドルも右利きの方に便利になっていますよ。

もう一度自分の周囲を見回してみてください、何気なく右手でしていることを左手でしてみると左利きの方の苦労が本当にわかります。(本当に左利きの方は不便ですね。)

最近は左利きで仕事をする方が増えたように思います。
以前は無理やり矯正していたようですが最近は矯正するかどうかを聞かれる場合がなくなりました。

10人の集団なら1人か2人左利きがいるのが自然なようです。
以前どこかで読みましたが、テレビドラマの作成中に10人くらいの食事のシーンを撮影する時監督が「全員右利きだから不自然だ!誰か左利きを混ぜろ!」と指示していたようです。
細かな指示の内容にも驚きましたが、左利きが認知されているということもうれしい話でした。

しかし社会はまだまだ左利きに厳しい世の中ですね。
左利きが器用なのではなく、左利きの方は器用でなければ生きて行けないのです。
右利きの方左利きの方にもう少し配慮をしてあげましょう。
機械や道具を作るとき利き手が反対なら使い勝手がどうなるかを考えてみてください。男と女は同権ですが右手と左手は当分同権になりませんね。
(私はもちろん右利きです。)

余談:
お酒のみのことを左利きといいますが、大工さんの使う鑿(のみ)をもつ手が左手で
「飲み」と「鑿(のみ)」にかけて(お酒の飲み手 ⇒ お酒の鑿手 ⇒ 左利き)なったようです。
(出典は覚えておりません。)

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