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第107段:忙しい日はごめんなさい |
私の診療中の話のテクニックをご披露します。
忙しくて時間に追われている日は「お変わりありませんね」、「調子は変わりなく、いいですよね」、「他に聴きたいことはありませんよね」、「2週間後に来てくださいね」とたたみかけています。
もちろん質問の形も「はい」叉は「いいえ」としか答えられないような形式よりもさらにひどいもので問題のないことを強制的に同意させていますね。
このような喋り方では会話とはいえません。
急いでいるとついついこんな形の質問で患者さんのほうは「はい」、「はい」、「はい」と答えてしまうわけです。
診察が終わってから「あれを聞きたかったのに」、「今日はこの不具合を聞いて欲しかったのに」ということはありませんでしたか?
「体調は如何ですか?」、「調子の悪いところや、心配なことがあるのじゃないですか?」、「何か聞いておきたいことや、相談したいことはありませんか?」、「次回の診察は何日が都合がよいですか?」と聞くと患者さんの診察時間は飛躍的に長くなります。
診察の終了時には「他に聞きたいことや話しておきたいことはありませんか?」と聞く様に心掛けていますが、実際は如何でしょうか?
忙しくなるとどうしても「はい」、「いいえ」で答える質問や、体調がよいような答えを誘導する質問を連発してしまいます。
悪いなと感じながらの診療です。
予防接種や検診などは私の個人の仕事ではなく、市や会社の仕事です。
遅れることはさらに多くの方に迷惑になりますのでお許しください。
もちろんお昼の食事は抜きになります。
検診や訪問診療から帰ると午後の診察開始で、気がつけば午後7時とか午後8時ということもあります。
(長生きできないかな?)