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心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第119段:ピル解禁  

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やっとと言うべきか?
ついにと言うべきか?

日本も避妊を目的としたピルの解禁となりました。

性行為感染症の増加を懸念する声もありますが、諸外国の研究ではピルを解禁してもエイズなどの性感染症は増えていません。

私は次に述べるような理由から日本ではあまりピルは普及しないだろうと考えています。

1997年に発表された第2回世界セックス調査では年間平均セックス回数は第1位のフランスが年間151回、第2位のアメリカ年間148回など欧米の国が上位を占めています。
日本は調査対象国ではありませんでしたが、香港が年間77回、タイが年間69回と東洋の国は少ないようです。

男性にこの話をすると見栄を張られる方が多いのも事実ですが、睾丸の重さとと体重の関係から猿の仲間たちと比較してみると、乱婚型の生活をしている猿の仲間(チンパンジーやカニクイザル)は睾丸の重さが体重に比べて大きいのですが、ゴリラなどのペア型類人猿は睾丸の重さが軽くなる傾向があり、人類はペア型に近いところに位置しています。

更に白人と東洋人を比べると白人のほうがより睾丸重量が体重に比して大きいようです。
遺伝的に東洋人はセックスの回数の多い人種ではなさそうです。

そうなると毎日ピルを飲むという行為は女性には大変な負担です。
毎日忘れないように薬を飲むのは大変です。
欧米の国々のように2〜3日に1回という頻度でセックスがあればピルを飲むのに十分な動機になりますが、東洋人の結果から見て1週間に1度あっても2度という程度なら毎日薬を飲むのは面倒ですね。
ですからピルは日本では普及しないと読んでいます。
お金を計算するとピルでは年間3万円以上掛かります。
経産婦に使用されることの多い避妊リング(子宮内に装着)の使用者が少ないこともセックスの回数が少なく、避妊にお金をかける必要が少ないことを物語っているのではないでしょうか。

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