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心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第122段:2番目の医師は名医!迷医?  

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「先生この前、別の先生のところでこんな薬をもらったのですが治らないのです。診断は○○○とかだそうでして××日ぐらいで治るといわれたのに・・・・で、お医者さんを変えたらと△△△さんに言われて来ました。」

「よくぞ私のところを2番目に選んでくださいました。こんな病気を最初に見れば私だってこの薬ですよ、この薬で効いていないのなら別のあっちの薬だから後は簡単」などと心の中で叫んでしまうばかな私です。

数日後の診察を約束し、私のところでの2回目の診察日「すごいっ!すぐに治りました!」との患者さん声。
私の心の中は複雑です。

「最初に見ていただいた先生有難うございました。おかげさまで今日はいつもの迷医から名医になれました。」と思っています。

しかし、そんな2番目の医師でも治らないときには治りません、ダメのレッテルを貼られて患者さんは受診もせずに3番目の医師の所へ・・・
(このような患者さんを医師の間では患者のドクターショッピングと軽蔑して呼ぶことさえあります。)

以前にも書きましたが、1人の患者さんはかかりつけ医を3人ぐらいお持ちのようです、保険をかけておられるのですね。
かかりつけ医は1人にする必要はありませんから自分で探して名医の集団を手に入れてください。
セカンドオピニオン(二つ目の意見を述べる人)としての医師の友人をもつことは大切なことです、名医も時には迷医になることがあると思っていてください。

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