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第135段:風邪の注射 |
風邪やインフルエンザのの患者さんから注射をせがまれることがよくあります。
実は先日まで健康保健で風邪の症状を軽くする注射があることを知りませんでした。
(注射薬の中で感冒(風邪の医学用語です。)に効果があるとされていて健康保健で使える薬です。)
3種類ありました。
いずれも、くしゃみ、鼻汁、咳の症状を緩和するとい使用目的でした。
1日1〜3回と指定してあります。風邪の注射のために2回も3回も通院する人がいるのですかねえ?
そこで何人かの医師に風邪の注射について質問をしてみました。
その回答の一部をお教えしましょう。
「患者にせがまれて仕方なく注射をしていますが、本当はしたくない。説明する時間も無駄だし、喧嘩をするのは嫌だから」とか
「そんなものはないと一言で否定する」とか
「ビタミン剤の注射でごまかしている」さらに
「なんとなく、仕方なくやっています」などの返事が返ってきました。
もちろん
「そんな注射が存在していたことを知らなかった」と答えられた医師もおられました。
風邪の注射ってその程度の認識なのです。「注射してくれ」、「注射してくれ」とお願いをされますが、する医師の方はその注射の意義や効果に疑問を持ちながら笑顔でやっているのです。
ご批判はあるのは覚悟で書いています。
しかし現実を知っていただきたいのです。
私自身は風邪の注射は効くかもしれないが、使わない主義ですし、それよりももっとよく効く薬がありますからそれを使っています。
インフルエンザや風邪の流行期に注射をするしないで水掛け論をするつもりはありません。
忙しい時期なので注射をして欲しいと粘らないで下さい。
(本当にお願いします。)
脱水症を伴うような場合にはちゅうちょすることなく点滴とかその他の処置を行いますが、風邪の症状改善のための注射はしていません。