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第142段:本当に必要?学級閉鎖や学校閉鎖 |
インフルエンザの流行期には学校閉鎖や学級閉鎖の処置がとられますね。
この処置は学校長が決定するもので、学校医の意見を参考にされるだけです。
実は診療をしていますと、この学級閉鎖や学校閉鎖に不満のある保護者が意外と多いのです。
元気な子供さんも学校に行けなくなり、家で遊んでいるため昼食の準備が問題になります。
働くお母さんの数は飛躍的に増えており、突然お休みにされると困られるのです。
ある程度の年齢より上の子供さんなら大丈夫なのですが、小学校の1年生や2年生となると幾分不安があるようです。
私は益田市立西益田小学校の校医をしていますが、数年前からインフルエンザの流行期に児童の欠席数が増えると、学校長や養護教諭から電話があり「インフルエンザやかぜ症状のある児童は出校停止にします。
クラスや学校は閉鎖しません。
元気な児童は出校して授業ではなく、自由学習や教諭と児童のふれあいの時間にさせてもよいですか?
出席数が増えた時点で授業を再開します。」というような内容の伝言があります。
私自身はもちろん了解しています。
校長先生が変わられても同じ対応をして戴いております。
保護者の方にも理解を得ていて非常に喜ばれています。
病気で出席できない子はきちんと休むけど流行性の疾患の時には出校停止扱いで、元気な子供は学校で授業ではないけど別のことを学ぶというシステムは非常に優れた方式です。
学級閉鎖や学校閉鎖をしなくても流行の規模が拡大しているという印象はありません。データをお持ちでしたら教えてください。
益田市立西益田小学校方式についてのご感想をお待ちしています。