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第147段:4、9、13をなぜ嫌う? 7は幸運ですか? |
病院やホテルで部屋番号の末尾の4や9あるいは13のないところをしばしば見つけます。
日本人だけでなく数字に意味合いを持たせて嫌う風習はどこの世界にもあるようですね。
でも本当はそんなことはありません。
例えば4は「し」と読み「死」を連想させるといいながら4葉のクローバーを見つけて幸せと喜ぶ姿は変だと思いませんか?
「し」は「しあわせ」の「し」と考えても良いのでは。
9は「く」と読み「くるしい」、「苦痛」、「苦難」などというイメージがつ強いようですが、辞書で「く」で始まる言葉を捜してみるといいイメージの言葉が見当たりません。
ここまできていいイメージを与えようとする自分の縁起かつぎの馬鹿さ加減に気がつきました。数字に意味を持たせてもそれは何にもなりません。私の診療所の住所などは429−23ですから「死に苦・・・」で最悪じゃないですか。
ビデオで「アポロ13」という映画を見てから余計にこれらのことを考え始めました。キリストが十字架にはりつけられ処刑された日が13日の金曜日でこの日を嫌う風習があるようです。
有名なレオナルド・ダビンチの「最後の晩餐」の絵でもわかるようにこの時のメンバーの数が13人でしたね。
このページの上の方の「そぞろごとストック」をクリックして第44段を開けば「大安に退院するのが常識?」という文があります。
縁起を担ぎたくなるのはわかりますが、少しばかり行き過ぎているきらいがあるとは思いませんか?
ラッキーセブンと「7」を喜ばれていますが、古来日本では7は縁起の悪い数字だったはずです。
時代で数字にもたせる意味合いが変わるというのも、いかに数字に縁起を託すことに意味がないかがわかりますね。
医療の現場はある意味では自然科学の最先端です。
この病院の中で4、9、13などの数字を使用しないというのは、「非科学的なことを病院でしているのでは?」という疑問を逆に生じさせているのではないでしょうか。