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心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第151段:朝の薬の飲み忘れ  

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10年ぐらい前から1日1回の薬が増えてきましたね。
高血圧の薬やコレステロールを下げる薬などは大部分が1日1回になりました。
そしてそのほとんどが1日1回朝食後と指示されていませんか?
本当のところ朝食後でなくてもよいのです。
お昼頃に朝の薬を忘れたことに気づいたらあなたはどうしますか?
次の服薬時間まで20時間近く空いていますから私なら飲みますね。
(事実私はそうしています。平成8年秋から高血圧の薬を飲み始めていますが、約3年半で11回の飲み忘れをしてしまいました。99.1%の服薬率です。)

出張に薬を持って出かけなかった。
朝の薬の時間に緊急の往診で飲むチャンスを失いそのまま診療開始で忙しさにまぎれ翌日まで気づかなかったりです。
朝の薬を忘れない方法は洗面所で顔を洗う時に水のそばにいるからついでに飲んでしまうという方法です。
食後などと考えているから忘れることが多いのです。
朝一番に飲まれてかまいません。夕方でも気づけば飲んでもかまいません。
でも次の回の薬の飲む時間を少し遅らせてくださいね。
時間を2日で修正してしまえばよいのです。
昼に気づいて明日の朝まで待つなどというのは血圧コントロールの考えからは勧められません。

忘れたことに気づいたらすぐに薬を飲み、次の薬の時間を調整すればよいのです。
飲まないことより遅れても飲む方が大切です。
もう一度薬剤師や医師と相談してみてください。

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