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第159段:捕って食べるから買って食べるへ |
人類が地球上に現れたころには植物や動物を捕って食べていたようです。
その後、農業の始まりにより自然に育っている植物を排除し、自分たちに都合の良い植物を栽培してその実などを食べるという「環境破壊の第一歩を踏み出しました。」その時代が作って食べる時代でした。
やがて仕事が分化し始めてからは食材を作る人、料理を作る人のように別れてはいましたが、作って食べる時代でした。
いまや食事は外食、家庭で食べる場合も金で買って家で食べるだけという時代です。
この時代の生活の仕方を否定しても受け入れてもらえません。
買って食べる時代にお母さんの手作りの料理をと叫んでみても自分が孤立するだけです。
第97段や第104段でも同じようなことを書いていますが、健康的な食事をするために健康的な調理済み食品を選択して買うという行動はどうでしょうか?
とお店には売れる商品が並ぶという原則がありますから健康的な薄味の油の少ない調理済み食品を売り出してもらえるようにしてはどうでしょうか?
外国ではハンバーガーの肉が大豆蛋白を使用した物やカロリーを減らしたファーストフードなどがあります。
ジャンクフードなどと馬鹿にしないできちんとした栄養が取れる食品を巷に氾濫させるのもひとつの方法ではないでしょうか?
買って食べるのが当たり前の時代は、「おふくろの味」ではなく「袋の味」の時代ですが、中身をどうするかが問題です。
袋の食品が悪いのではありません。
中身をどのようにするかが問題なのです。
21世紀の「袋の味」が20世紀の悪評のすべてを書き換えてくれる日がくることを望んでいます。
加工食品の関係者のみなさん頑張ってください。
応援してますよ。
多くの技術革新は常に批判されながら成長し社会に受け入れられています。
過去の経過を見れば、新しい技術はやがて古い技術を完全に打ちのめしています。
牛車、馬車、籠や人力車が移動の主体でなくなり、車、鉄道、飛行機などに変わり、時計もぜんまいを巻く機械式から電池で動く水晶発信の時計になりました。
ノスタルジーで過去の技術を大切にすることを否定はしませんが、電話が毎回、交換手でつないでもらっていた時代に返されたらインターネットなんて絶対に出来ませんからね。
買って食べる時代にふさわしい食品を作って売ってください。