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心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第160段:「なし」と「りんご」どっちが好き?  

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漢方薬の勉強会である先生から「人間には暑がりの人と寒がりの人と中間の人がいますね。
そのうち暑がりの人(漢方では熱症と呼びます。)の人は、「りんご」と「なし」では「なし」がすきと答えることが多く、寒がりの人(漢方では寒症と呼びます。)は「りんご」が好きと答える傾向があるようです。」と聞きました。
確かに梨を食べると水気が多くて冷える感じがします。
林檎にはそのような印象がありませんね。

野菜や果物は一般的に生で食べるとカリウムが豊富ですので体が冷えやすいのですが、茹でてしまうと茹で汁の中にカリウムが出るため暖めた野菜を食べても体が冷えないわけです。
生の野菜サラダや果物ばかりを食べていると冷え性が多いのはそのためなのです。
野菜は生で食べるとごわごわしていますから思っているほど量を食べません。
茹でると嵩が減って食べる野菜の量が増えますので健康的です。
調味料のドレッシングにも油があったり、マヨネーズはカロリーが思いのほか多いので注意が必要ですね。

夏の水気の多い果物は体を冷やしますのでご注意ください。
カリウムはナトリウムといわれる高血圧のときの嫌われる塩の効果を減らすことが出来る物質ですから摂取されることをお勧めしていますが、体の冷えの原因にもなるものです。
過ぎたるは及ばざるが如しですからほどほどに。

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