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心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第161段:出生率低下の一因?  

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2000年の6月の日本心身医学会での発表の中から目を引いたものを紹介します。
日本人の性交回数についての報告です。
日経プロフェショナルメールから引用しました。

「性交回数は男女ともに30代で最も少なく、月2回にも満たないという調査結果が出た。22日から東京で開催中の第41回日本心身医学会の一般口演で、天理よろづ相談所病院診療内科の岡部憲二郎氏が発表した。」
                
調査の対象は健康な社会人311人。
アンケートを実施したところ、276人(男性118人、女性158人、平均年齢36歳)から回答が得られた。
60代二人を除く既婚者124人の年間の性交回数について、年代別の平均を見ると、
20代が42回、30代が21回、40代が30回、50代が26回、
と、30代で最も少なかった。
なお男女間には有意差がなかった。        

結果に対し、100人程度の面接調査でも同様の結果だったとするフロアの医師から、
「この世代は情報過多の時代に育ち、人対人の関係におけるQOL(第1段を参照してください)向上の手段としてセックスを位置付けていないのではないか」との意見が出た。                                        
この結果を低い出生率と結びつけるのは問題が多いとは思いますが、日本人の性交回数の少なさがここでも証明されているようです。
第119段のピル解禁でも書きましたが、実際の数字を見るとフランスやアメリカとはけた違いに少ないことがわかりますね。
何人かの方々にこの数字をお見せしましたら、私は平均以下ですというお答えを戴いていてやっぱりと思いました。

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