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心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第165段:日本の医療システムのランキング  

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2000年7月12日にWHO(世界保健機構)が世界191カ国の医療システムを初めて評価しその結果が発表されました。


気になる結果は、日本は191カ国全体で10位、主要諸国の中では第6位でした。
主要諸国中第1位はフランス、そしてイタリア、スペイン、オマーン、オーストリアと続いていました。
第1位のフランスの評価が高かったのは今年から始まったフランスの医療保険制度が不法入国者も含めて健康保険が使えるようにするというシステムを導入したことでした。
一般的に医療保険制度の充実している北欧よりも南欧の方が評価されていることも注目されています。

医療費負担の公平性、国民の健康状態とその偏りの有無、患者ニーズへの対応、など5項目と医療費総額をもとに、評価を行っていました。
5項目のみの総合評価では日本は1位でしたが、医療費を考慮に入れた最終評価では10位にとどまったようでした。
健康状態の指標として使われた、障害の程度を考慮に入れた平均寿命では、日本は第1位でしたから様々な指標があり一面だけでは評価しきれないものだということを感じました。

日本人が気にするアメリカは医療費の対GDP(国内総生産)比が191カ国中最も大きいものの、医療システムとしての評価は37位でした。
日本の高い医療費というキャンペーンがしばしば行われますが、諸外国と比較してみると高い人件費の日本の医療費の低さが目立つのですが如何でしょうか?
新しい資料を見つけたらまた紹介します。

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