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心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第183段:おもてなし  

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糖尿病などで食事内容に制限のある方にはお客様との食事では気を使いますね。
料理によっては脂が多く(これがおいしいものに多い)すぐにカロリーオーバーになってしまいます。
果物もおいしいといわれるものは糖度が高くここでもカロリーオーバーになってしまいます。

肉も値段からいうと昔に比べると相対的に安くなり、魚のほうが蛋白質の供給源としては高くなってきています。

「健康的な食生活を進めるために必要な食事方法は?」ときかれると説明するのが難しかったのですが、
「健康な食事は牛肉と豚肉を食べないこと」という単純な発想の方々と出会いました。
「菜食主義者ですので鶏肉と魚は食べますが、後は野菜だけ」というお話でした。
宗教的なタブーでもなく健康に良いと信じていると話していました。
アルコールもほとんど飲まず、タバコも吸わずでした。ただしたくさん食べていて肥ってはいましたが・・・
 
昨年お正月にインドネシアからの留学生が私の家に遊びにきましたが、豚肉はだめ丁度ラマダン(断食の月)の季節で(日の出から日の入りまでは食べ物を口にしません。)本当に厳しい神との契約を守っていました。

日本人は宗教に対する対処法がいいかげんで各地で様々な問題を起こしているようですが、真剣に考えないといけないようですね。
宗教上の戒律を単なる風習としか理解していない場合があるようで真剣に取り組んでいないのではないでしょうか?

沢山食べることを進めたり、アルコール類をどんどん進めるのは考え物です。
昔ながらの付き合い方でつい食事や飲み物をすすめてしまうのも事実ですが、もう一度相手の立場を考えて適切な食事のマナーとしたいものです。

おもてなしも飲ませて食わせて、腹いっぱいにさせればよいという考え方を改めなければいけない時代です。

次いでながらお客様に灰皿を出すのもそろそろ嫌がられる時代かもしれませんね。
喫煙するのが当たり前と考えていると時代に取り残されますよ。
灰皿はなくて当たり前、室内での喫煙はしないのが常識という考え方になってください。
オーストラリアなどでは公共の場での室内の喫煙は法律で禁止されています。

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