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心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第188段:目やにのとり方  

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鼻のかみ方を第183段で紹介しましたが、今度は目やにのとり方です。私たちには当たり前のことなのですが、意外と知られていないようです。
目は繊細な構造をしていますので、いつもきれいにしておく必要があります。
このため涙を少量ずつ常に流しているのです。
目やにもとるときにはこの涙の流れに沿って拭いてやれば良いわけです。

涙は目じりの外側の上のほうにある涙腺というところで作られ、そこから少しづつ流れ出て目がしらに流れてゆき鼻涙管を通って鼻の中に流れて出てゆきます。
鏡の前で目がしらの下側のまぶたに穴があいているのが鼻涙管です。
そこが涙の出口です。
鼻が詰まっていると鼻涙管も詰まるため涙は下水管が詰まった状態と同じようになり目がしらに溜まります。
この涙にホコリが付着したりすれば目やにになります。
目の炎症だけでなく鼻の不調が目やにを増やすことがある原因はここになります。

目やにを取るときには目じりから目頭に向かってガーゼやティッシュペーパー、綿棒を動かしましょう。
逆に動かせば目がしら集めたホコリやゴミを再び撒き散らすことになりますからね。
もちろん「目の玉」眼球を傷つけないようにそうーっと拭かなくてはいけませんね。
目薬も目じり側から入れるのがいいと思いますよ。(ここは私の独断です。)

目の涙の流れは「しりからかしらへ」が基本です。
大事にしてくださいねあなたの目。
(保育と保健、第7巻、第1号、平成13年1月参照)

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