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心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第196段:日本の人口動態  

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平成12年度の人口動態統計が発表されました。
一般的な話をはずしてちょっと気になる点を紹介しましょう。

出生率、死亡率、合計特殊出生率(1人の女性が一生に生むと計算される子供の数で2.08以下になると人口が減ってくるといわれています。)では国際比較をしてみましょう。
 
出 生 率 死 亡 率 合計特殊出生率
日本 '00) 9.5 '00) 7.7 '00)  1.35
イギリス '99) 11.8 '99) 10.6 '99)  1.68
イタリア '99)  9.1 '99)  9.9 '99)  1.19
スウェーデン '99) 10.0 '99) 10.7 '99)  1.50
ドイツ '99)  9.4 '99) 10.3 '99)  1.36
フランス '99) 12.6 '99)  9.2 '99)  1.77
アメリカ合衆国 '99) 14.5 '98)  8.6 '99)  2.08
人口千対 人口千対


平均初婚年齢は男性が28.8歳、女性が27.0歳でした。
(調査の25年前の昭和50年は男性27.0歳、女性24.7歳でした。)
平均初婚年齢が最も早いの男性では岡山県、香川県、宮崎県で27.9歳、遅いのは東京都で30.1歳。
同じく女性では福島県で26.1歳、遅いのはやはり東京都で28.0歳です。

第1子出生時の母親の年齢は28.0歳(昭和40年には25.7歳)でした。

14歳以下の母親から生まれた子供は43人、昭和30年には8人でした。
(生める環境になったのか?性の早熟化の現われか?
ちなみに19歳以下の母親から生まれた子供は昭和30年が2万5千人余り、平成12年が1万9千人余りでした)

45歳から49歳で出産した母親から生まれた子供は昭和30年には1572人でしたが平成12年には396人です。

昭和30年には50歳以上で出産した母親から生まれた子供は134人でしたが、平成12年には6人でした。

35歳〜39歳の母親から生まれた子供の数は昭和30年に13万8千人余りから減り始め昭和50年には6万2千人台でしたが、晩婚化が進み、平成12年には12万6千人にまで増加しています。

死亡統計からは15歳〜29歳までと50歳〜79歳までは男性は女性の死亡率の2倍以上で男は長生きできないことが証明されています。
全年齢で見ても男性が女性よりも死亡率が低いときはなく、女性が強いことが証明されています。
(だから男性に優しくしてください。)

乳児死亡率について今から102年前の明治32年の統計と比較させてください。
明治32年の乳児死亡率は出生数千に対して153.8でした。
1000人子供が生まれると最初の1年以内に153.8人死んでいたということです。
平成12年には何と3.2と減少しました(先進国の中でもトップです)。
2桁違います。
ところが発展途上国ではまだこの数字が100を超えている国が少なくありません。
子供が死ぬことが非日常的な日本人の感覚とそうでない国の国民の感覚の差が生じている可能性があります。
100年の間に日本人は子供はめったに死なないと信じ込んでいるのではないでしょうか?
意外と死に近いところにいる状態なのです。
早めの受診をお願いします。

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