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心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第207段:子供の能力  

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子供の判断能力や表現力をを過大評価していませんか?

診察室の中で子供に来院理由を説明させようとしているお母さん(なぜか父親はこの行動が少ない。)が目に付きます。
そしてほとんどの子供がそれができません。
こちらも暇じゃないので付き添ってこられたお母さんに説明を促すと、残念ながら母親が説明できないことが多いのです。
子供の前で医師に手際よく病気の説明をして見せることが子供に対する教育なのですが、子供の能力を過大評価している親はできない子供のそれをさせようとしています。
いつからどのような症状に気付いたのか?
それが伝えられない。

『いつ』『どこで』『誰が』『なにを』『どうした』かが伝えられない人が多いのです。
受診までの出来事の要約ができていません。

「就寝中も痛みが続いていました」といえば済むことを「右を向いて寝ていても痛いし、左を向いても痛いし時には仰向けになっても痛みがとならないし、背中をさすってもらっても痛みは取れないし、話してもわかってもらえないような痛みが続いて、右を向いても・・・・・・・・」と話されると私の耳はフリーズしてしまいます。
子供の話に戻してと

子供の能力は思いのほか低いのです。
中学生卒業までは保護者が同伴で通院して欲しいのです。
生命保険の審査などでも15歳未満は保護者の同伴が必要ですし、実際の診療の場でも話が通じません。
うちの子供は大丈夫と過大評価していませんか?
薬の管理も高校生でもまだ安心していません。
多くの子供たちはきちんと管理ができていません。
必ずチェックが必要です。
大人だってきちんと管理ができていないのだから子供にできるはずがありません。

子供に「信頼してるからちゃんとやってね」とお願いしても何度も裏切られた経験はありませんか?
自分自身の子供時代に親の命令や指示にあなたはきちんと従ったのでしょうか?
急性の症状のある病気のときの薬でさえきちんと飲めないのに、慢性の自覚症状の乏しい病気での薬の管理は親の責任です。

子供の能力を正しく評価して適切な教育や育児をしましょう。
(私自身への反省もこもっています)

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