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第224段:世界の平均寿命の差 |
平成15年12月19日のジュネーブからの共同通信社の記事によれば世界の平均寿命の差は50歳になったことが報告されました。
『世界保健機関(WHO)が18日発表した2003年版の「世界保健報告」によると、平均寿命が世界で1番長いのは日本女性で85.3歳、もっとも短命なのはシエラレオネの女性(平均寿命35.7歳)だった。
WHOは先進国と発展途上国の「健康格差」が50歳に拡大している現状に懸念を表明した。
世界保健報告によると、人類の平均寿命は昨年65.2歳に達し、1950年代の平均寿命の46.5歳から20歳近く延びた。
しかし、平均寿命の延びには地域的ア格差があり、アフリカ南部のボツワナやレソト、スワジランドなどではエイズのために平均寿命が30年前よりも20歳以上も短くなっている。
報告は「日本では年間平均550ドル(約6万円)以上の医療サービスが受けられるのに、シエラレオネでは病気になっても年3ドル程度の投薬しか受けられない」ことを例に挙げ、医療や健康保険制度の違いが平均寿命の格差拡大の背景にあると指摘。
基礎的な保健衛生システムを強化すれば、貧困や紛争などの悪条件が克服されなくても、健康格差は縮小できるとしている。・・・・』
相変わらず、すごい格差ですね。
さまざまな指標を見比べていますが、現在のアメリカの平均寿命は、約20年前の日本の水準だということをご存知でしたか?
アメリカ型の医療が良いといっている、学識経験者や政治家が少なくありませんが、確かにアメリカの医療は進歩した面を持っていますが、国民全体に対する医療サービスという観点からみれば20年前の日本の水準です。
その水準を支えている国民1人あたりの医療費は日本の1.6倍から1.8倍程度です。
日本の今の医療サービスの水準にアメリカが到達するときには今のアメリカ式の制度ではおそらく10倍以上のお金が必要になるのではないでしょうか?
そんなアメリカ式のお金のかかる制度は誰も望まないと思いますが如何でしょう。