そぞろごとトップ 検索 管理用 松本医院Home

心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第225段:日本の医師数  

[前頁]  [次頁]

2002年12月31日現在の日本の医師数が公表されました。
262,687人2年前に比べて6,895人増えました。
人口10万人に対して206.1人です。

300を超えている国はオーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、アイスランド、イタリア、ギリシャ、ポルトガル、スイス、など。
人口10万人に対して250以上の国にアメリカ、スウェーデン、ノルェーなどが並びます。
日本の医師の数が少ないことが分かりますね。

日本の医師の平均年齢は47.6歳でした。
私は平均年齢をもちろん超えています。
診療所の医師(いわゆる開業医のイメージの医師)の平均年齢は58歳です。ここには到達していません。

内科が主たる専門の医師は74,704人で最も多く、次いで外科の医師が23,868人、3番目が整形外科医18,572人でした。

都道府県別の人口10万人に対する医療施設で働く医指数(全国平均は195.8人)は最多が徳島で258.7人、以下、高知258.5人、京都257.8人、東京253.7人、鳥取249.2人、福岡247.6人少ないのは埼玉121.8人、茨城136.6人、千葉141.9人ですから最低と最高の差は倍以上の格差です。島根は230.6人でした。
東日本の県に200を切った県が多く、西日本はほとんどが200以上という西高東低型の分布です。

医師の数が適正かどうかは私には判断できませんが、分布に偏りがあるといわざるを得ませんね。相変わらずの医師は不足していると感じています。
診療所の医師の平均年齢は下がってはいるものの、25.4%は70歳以上です。
つまり開業医の4人に1人は70歳以上です。
70歳過ぎても第1線で働かなければならないというのはどう考えますか?
さまざまなご意見があるでしょうが、是非、あなたのご意見を聞きたいものですね。

[前頁]  [次頁]


- Column HTML -