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第226段:病院の待ち時間 |
随分昔に、日本の病院では「3時間待ちの3分診療」と批判されたことがありましたね。
平成14年の厚生労働省の受療行動調査の結果がまとまりました。
この調査での外来患者の待ち時間は30分未満が45%、1時間未満を含めると66%でした。
3分未満の診察は18%ほどですが、62%は3分以上20分未満の診察を受けています。
もはや死語になりました。
「3時間待ちの3分診療」この言葉で医療を批判する方は最新データを参考にしてお話しをされていないということですのでご注意ください。
ただ現実には少数ですが3時間待ちとか3分診療が存在するのは事実です。
しかしそれは一般論にはなりえないといことです。
その他、患者さんの満足度をみると
肯定的な回答(満足、やや満足)が48.4%、
否定的な回答(不満、やや不満)をされた方が7.5%でした。
これで全てよしとは考えませんが、医療不信に満ち満ちた状態とはとてもいえないのではないでしょうか。
病院の待ち時間についてはせめて20分は待ってほしいと考えています。
なぜなら私の診療所で一番患者数の多い高血圧症の患者さんなどでは、来院直後に血圧を測定すると正確な値が測定できません。
せめて15分から20分程度静かにしていてほしいのです。
しかし待っている間に携帯電話が鳴るとまた屋外に出て話をされ興奮して椅子に戻られるとまだかまだかとイライラされています。
これじゃ何のための診察か分かりません。
興奮状態で測る血糖値も高いことが知られています。
自分の病気の内容を理解すれば、すぐの診察が意味のないことだということが分かるはずです。
しかし、一般論はさておき、私の診療所の待ち時間はヤッパリ長いですね。
申し訳ありません。