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| 第20段:気持ちのよい目覚め |
「あなたは寝付けないのですか?」
「一旦眠るけれども、途中で目が覚めるのですか?」
「それとも、朝早く目覚めて困るのですか?」
不眠症で悩む患者さんにそう問いかけます。
人間の睡眠に関する要求は様々で3,4時間の睡眠で満足する人もいれば、10時間眠っても満足しない人がいます。
睡眠不足は一旦目覚めた後もすぐに寝込んでしまうような場合が不足しているのであって、ふつうに生活できる場合は睡眠不足状態ではありません。
それは睡眠不満状態なのです。
気持ちよく目覚めると睡眠不足が解消されたのではなく睡眠不満が解消された状態なのです。
仕事に熱中し、寝る暇もないほど充実した毎日を送っている人は1日3,4時間の睡眠でも体が十分ついてゆけます。
あのギネスブックで記録されている睡眠の短い人は2時間50分を切っていたと記憶しています。
そしてそのような生活を10年以上続けています。
いやなことや、つらいことがあると、その現実から逃げる手っ取り早い方法が睡眠です。
眠っている間は現実の世界から離れられるからです。現実の世界から離れていたいために眠りたいと訴えて受診されます。
夢の中にまで現実の世界が追いかけてくるようになったら相談して下さい。
眠れないときには、眠らないのが一番よい解決法です。
体が睡眠を要求していないときに無理をして眠ろうとするから不眠症という状態になるのです。
眠くて仕事ができない状態の時には「やめて寝よう!」というあなたが、目が覚めているときにどうして「寝よう!」と考えるのですか?
自然な体の要求に素直になると気持ちのよい眠りと爽快な目覚めが訪れます。
快適な眠りが訪れてくれますか? 気持ちのよい目覚めですか?