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心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第33段:あなたの予定日、私の予定日  

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病気になって受診するときこの病気なら1週間ぐらいで治るだろうとか、これだと5〜6回通院すれば治るだろうとなんとなくイメージを作って受診していませんか、あるいは3〜4回通院してみてもちっともよくならないので「ここじゃだめかな」と思ったりしませんか?
6〜7回通ってもだめだと医者が信用できなくなって医者を変えていませんか?

医師が4〜5回で治るか改善してくると予測しているときに、患者さんの方が2〜3回で治ると信じていると、「3回来ても治らないから、よそに変わろう」となってしまいます。
怖がらずに治療の流れを医師に聞いてみてください。
「後どのくらいで体調がよくなるのですか?」とか
「いつ頃になると楽になりそうですか?」と聞けば必ず答えがあるはずです。

敏感な医師なら次のステップの医療を期待しているなと感じ取りますから新たな展開が生まれてきます。
上手に聞けば医師も気持ちよく診療を展開しますよ。
「まったく治りませんね?」とか「よそに行った方がよいのではないでしょうか?」などと露骨に聞かれればいやな気分になりますよ。

治療は患者さんと医師や医療スタッフとの共同作業です。
気持ちのよい会話と笑顔で、素敵な治療を作りましょう。
あなたの病気に対する考え方を聞かせていただくと、私の方からもあなたの病気に対する考え方を提供します。
こうして共同作業で不安のない医療を作ってゆきたいのです。

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