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心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第39段:寝る子は育つ、なく子は育つ  

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昔から寝る子は育つとか泣く子は育つといいますが、本当なのでしょうか?

実は成長ホルモンの分泌促進因子には睡眠と運動が含まれています。
つまりよく眠ると成長ホルモンがよく出るということですし、運動をすると成長ホルモンがよく分泌されるということです。

昔の人の観察は鋭いものがあったのですね。
その外には成長ホルモンの分泌促進因子には空腹などもあります。

赤ちゃんにとって寝返りもできないころの小さな赤ちゃんの運動は実は泣くことなのです。
泣くという行為は大きく息を吸い、大声で声を出しますから呼吸運動としても立派なものです。
ある程度赤ちゃんも泣かせて運動させることでお腹が減って食欲が出るのです。
このためたくさん食べて大きくなるわけです。

安眠は子供の発育に有利な条件です。
ゆっくり寝かせてあげましょう。
泣くことも発育には必要な運動ですから、ある程度は泣かせた方がよいのですよ。

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