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心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第40段:現場をしっかり見て下さい  

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注射や処置をされるとき目をつぶったり、顔をそらせる人が多いのですが、 本当は見ているほうが痛くないのです。
実は痛みを感じるときに「痛いぞ」 と身構えたほうが痛みを感じにくいのです。
処置や予防接種の時目をつぶって しまうと痛い瞬間の身構えるタイミングがつかめないために、かえって痛みを強く感じてしまうのです。
目をつぶって体を硬くしていると緊張が高まり、痛みを強く感じてしまうわけです。

息を吐き出しながら緊張できる人はまずいません。
スタッフにも「患者さんの 呼吸を見ながら息を吐き出しているときに針を刺すと痛くないよ」教えてありますが、如何でしょうか?

人間は緊張すると息を飲み込んで止めてしまう癖がありますね。
これが 緊張状態なのです。
痛い処置や採血はいやですよね。
あなたが針を刺される少し前から 息を吐き出していればいくらか痛みが和らぐのです。点滴されるとき、採血されるとき、消毒されるときなど痛そうなことをされそうなときには、息を吐き出しましょう。

痛いときに「痛い」と声を出すと痛みが和らぎます。
(息を吐き出して いますから)
でもあまりに大きい声だとちょっと変ですね。
泣くことも痛みを和らげる方法の一つなのです。
第41段は泣くことについてです。

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