/そぞろごとトップ /検索 /管理用 | 松本医院Home |
![]() |
|
第44段:大安に退院するのが常識? |
東京の東邦大学医学部付属大森病院で調査した結果、大安の退院が多く仏滅の退院が少ないとの結果が出たという話です。
大学病院ですからあまり患者のわがままは通らないだろうと思っていましたが、結果はそうではありませんでした。
まず入院や初めて受診する日には先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の六曜との間には関連性がありませんでしたが、死亡退院と転科退院を除いた
78,259件の退院者の内
大安の退院者は15,956件、
仏滅の退院者は11,366件でした。
他の日は12,000〜13,500前後で明らかに大安に多く、仏滅に少ないことが解りました。
しかも大安の退院者は仏滅の退院患者よりも平均入院日数が9日間も長くなっていて、仏滅以外の退院者よりも5〜6日長くなっていることが解りました。
医療費の無駄遣いの点から考えても退院できるほど回復していても大安まで(それも週末の大安が喜ばれる)待つというのは許せない行為だということを理解して下さい。
もう一つお話ししたいのは先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の六曜が実に
単純な規則で決められていて当てにならないということです。
実は、旧暦の1月と7月は1日が先勝になるように決まっています。
旧暦の2月と8月は1日が友引、同様に3月と9月の1日は先負、4月と10月の1日は仏滅、5月と11月の1日は大安、6月と12月の1日は赤口となると決まっているのです。
先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の順で変化していますから後は簡単に決まります。
ところが今の私たちは明治5年から新暦を使っていますので、月の半ばで急に順序が狂いますから何か神秘的なことを感じているのではないでしょうか。
仏滅、大安にこだわらずに生活して下さい。
理由を聞けば納得できると思います。