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第50段:生活習慣病 その2 |
日本人の3大死因は、がん、心臓病、脳卒中ですがその原因には生活習慣といわれるライフスタイルが大きく関与しています。
この生活習慣病の原因にはライフスタイルが60%、環境因子が20%、遺伝因子が20%前後を占めていると言われます。米国のカリフォルニアでのブレスローらの追跡調査では
1.適正な睡眠
2.禁煙
3.適正体重
4.適正な飲酒
5.運動
6.正しい朝食
7.無間食
の7つの健康習慣を守っている80代の高齢者の健康度は、全く守っていない30代の成人の健康度と同じと結論されています。
最近の様々な研究からこれらの生活習慣を是正することがより効果的で、経済的であることが分かってきました。
「集団の健康教育」から「個別の健康相談」に保健対策も変化しています。個人個人の生活やものの考え方を重視し、尊重する傾向です。
しかし「生活習慣を直せば、病気にはならないし、医者にみてもらう必要もないよ」というつもりはありませんし、そのような誤解に陥らないようにして下さい。
医師の仕事も「できあがった病気を治すという感覚から患者さんの身体のリスクを管理する感覚」に移行しつつあります。
そぞろごとの中でふれている話は生活習慣に関係していることが多いのもこのためです。
今後もご期待下さい。
(この段は埼玉医科大学教授 和田攻先生の文を参考にしました。)