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心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第59段:子供のおもちゃは清潔ですか?  

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おもちゃの材質はプラスチック、木、布などさまざまですが、おもちゃの清潔について考えたことがありますか?
おもちゃを清潔にする目的は感染予防です。
赤ちゃんは握り玩具に限らず、何でもしゃぶったり、なめたりしていますね。
このしゃぶったり、なめてりして唾液で汚れたおもちゃをそのままにしておくと、おもちゃに細菌がつき唾液や手垢を栄養分として繁殖します。
そのおもちゃを次の子供が使えば「病気がうつった!」となるわけです。

細菌が繁殖する条件には湿度、栄養、水分などがありますが、繁殖を防ぐために必要な項目をあげてみます。

1.洗えるものは流水下で洗う。

2.丸洗いできないものは、水拭きできれいに拭く。

3.洗うことも拭くこともできない材質のものは、汚れをよく日光に当てる。

消毒は必ずしも必要ではありません。
(消毒液を使ってもらうと、何となく濃いほうが良く効くと錯覚されてだんだん濃い液を使用されるようになり、やがては皮膚炎で受診される方をしばしば経験します。規定の濃度を正しく守って下さい。)

日常のおもちゃの清潔は、洗う、拭く、日光に当てるで十分です。

(保育園保健ニュース平成10年4月20日から)

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