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第64段:肥満の程度 |
食欲の秋ですね。
肥満は現代人にとっては大問題(痩せも大変な問題ですが、痩せた人を肥らせるのは、肥った人を痩せさせるよりもはるかに難しいので私は挑戦していません。蛇足ながら本屋に「こうすれば確実に肥れる」というような内容の本がありましたら教えて下さい。痩せるための本は棚からあふれるほどにありますが、肥るための食事療法や運動療法という本はお目にかかったことがありません。)医師として肥満症と診断して治療対象になるのは身長と体重の比で体格指数の中からBMI(body mass index)というのを使います。
昔々昭和の時代の頃(懐かしい響きですね)身長から100をひきその数値に0.9を掛けるなんて計算をしたり、身長から110を引くなんていっていましたが、今はそのような計算式は使いません。
体重をキログラム、身長をメートルで表し
体重÷身長÷身長=BMIとなります標準値はBMIが22です。
26.4以上を示している人で肥満に起因する健康障害を合併している人です。
たとえば体重が62キログラムで身長が165センチメートルの人は
(パソコンか電卓で計算して下さい。手計算では大変ですよ。)
62÷1.65÷1.65=22.77318・・・ですから22.8となり正常範囲という計算です。
妊娠を希望している女性の場合にはこのBMIが24以下が望まれます。
年齢を加味するとBMI26.4以上で特別な健康障害がなくても男性では40歳代から女性では50歳代(閉経後)からは積極的な治療が必要となります。
男性は27歳ぐらいから体重増加の開始点になっています。
女性は33歳頃のようです。
肥満症が目に見えて増えてくるのが男性は40歳代、女性は50歳代ですから、若いから大丈夫は通用しません。
男性の30代、女性の35歳以上の方「ちょっと肥ってきたけどまだ正常範囲ね」と考えていると10年後には中年肥りですよ。
高度な肥満の方には食欲が低下する薬がありますのでご相談下さい。
ただし健康保険の適用は可能ですがBMIが36以上の方ですので身長が165センチメートルなら98.01キログラム以上です。
あなたは該当しますか?