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心にうつりゆくそぞろごと
「心にうつりゆくそぞろごとを、そこはかとなく書きまぎらわしたるもの」を紹介しようと思い立ちました。
徒然草のごとく「日くらし硯に向かう」ほど暇ではありませんが、「心にうつりゆくよしなしごと」よいうか「そぞろごと」は、いくつも現れてきます。医学書を作るよりもこの方が人間味のある文になるのではないかと思います。
しばらくは「私の心にうつりゆくそぞろごと」とおつき合い下さい・・・

  第70段:電話の応対(夜間の場合)  

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夜の電話で大失敗をしたことが10年以上前の冬のことです。
腹痛の患者さんが午前3時頃に往診を依頼されてきました。
ベッドのそばに電話を置いていましたので寝ぼけたままで
「はいそれじゃあすぐにお伺いします」
と答えて不覚にも寝込んでしまいました。

往診を依頼された家までは自宅から2.5kmほどですから、20分もあれば服を着替えてからでも到着するはずです。
1時間ほどして再び電話が鳴りました。
「あっ!ごめんなさいっ!すぐ行きます。!」

幸い症状も軽く入院などの必要もない状態でしたので簡単な診療と丁重なお詫びでお宅をあとにしました。
その患者さんは数年前に脳梗塞で入院されるまで定期的に私の診療所を受診されていました。
危うく医師としての信頼を失うところでした。

その後ベッドから電話を離して設置しています。
二度とあのような失敗をしないように気をつけていますが・・・・・

夜間の電話は呼び出し音が20回鳴るまではお待ち下さい。

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