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  受験生のインフルエンザの対策(01.01.18追加変更)  

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昨年の冬に紹介しました吸入薬のインフルエンザ治療薬『リレンザ』が発売になりました。
健康保険では使えません。自費診療で診療することになっています。
困ったことに日本の健康保険制度では健康保険で診療しさらにその診療に基づいて保険外の診療(自由診療と呼びます)を行い、お金をもらうと健康保険と自由診療との混合診療という形態になり法律で禁止されています。
(ここではこれ以上はこの問題には触れません。)
このためインフルエンザにかかってからの治療に使うためには難しいところがあるのです。

ところが、インフルエンザ治療薬のリレンザは海外ではインフルエンザの予防薬としても使えることがわかっています。
インフルエンザにかかってしまってからの使用量の半分を予防的に使用するわけです。
冬の間中ずうっとというわけにはいきませんから、たとえば受験生などが受験の終わる10日前から毎日吸入を繰り返すことでインフルエンザにかかることを防ぐことができるわけです。

リレンザやタミフル(同じ効果の飲み薬ですがちょっと吐き気や頭痛などの副作用が気になります。)はインフルエンザウイルスの型が予防接種の型と違っていても効果がありますので予防接種と併用すると効果的です。
元気なときにこのリレンザやタミフルを医療機関で処方してもらってもこれは完全な自由診療ですので問題ありません。
(2月頃には健康保険で利用できる可能性がありそうです。そうなると健康保険では予防的な治療は認められていませんので、予防の場合には全額自費です。)

受験や結婚式などインフルエンザで寝込むことで損失が大きいと考えるイベントのある方などには最適の薬となりました。
薬代だけで3750円がメーカーの希望小売価格です。
診察料や指導料、消費税などが加算されますので5000円前後で手に入るはずです。インフルエンザのワクチンを接種できなかった人などはぜひ『リレンザ』や『タミフル』をご利用ください。
(タミフルという飲み薬は2001年2月になってから発売の予定です。)

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