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  世界結核デー  

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3月24日は世界結核デーです。
1882年3月24日にロベルト・コッホ(ドイツの医学者・ノーベル賞受賞者)が結核菌を発見したことを学会に発表しました。
WHO(世界保健機関)は1997年の世界保健総会で、この日を正式に「世界結核デー」に制定しました。

世界結核デーの標語は「呼吸するたびに唱えよう『ストップ結核!』」(Every breath counts-Stop TB now!)です。

すべての人が生きるために呼吸は必要です。
また結核は空気感染する病気であることから呼吸と結びつきがあります。
鳥インフルエンザやSARSが最近アジア地域で問題になっていますが、感染症に国境はありません。
世界の新しい結核患者の95%が発展途上国で発生する中、結核は途上国の人々だけでなく世界中のすべての人にかかわる問題なのです。
すべての患者に平等に治療の機会を提供するためには、政府の力だけではなく地域住民一人一人の結核に対する認識と協力が不可欠なのです。

平成14年、日本では32,828人(人口10万対罹患率:25.8)が新たに結核を発病。
平成9年から3年連続で増加していた新登録患者は、平成11年に厚生大臣(当時)より「結核緊急事態宣言」出された後、3年続けて減少を維持したことが明らかになりました。
しかしながら、70歳以上の高齢の患者が全新登録患者の4割以上を占める一方で、社会経済的弱者等治療を完了するのが難しい人々に結核が増えていること、東京と大阪で全新登録者の約4分の1を占め、都市部に集中傾向であることなど、特定の層・地域に偏在化し、対応が難しい問題が山積しています。

結核は過去の病気ではありません。
今なお積極的な対策が必要とされている病気です。(資料提供:富士レビオ株式会社)

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