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  2003年から2004年のインフルエンザのまとめ  

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2003年12月〜2004年3月までのインフルエンザの流行は、過去10年間では一番患者さんが多く発生した週(ピーク時)の多さ(高さ)は6番目で流行の規模は中の下くらいだったようです。
集団生活の場の幼稚園や小学校、中学校での発生調査調査では前の年よりも40%程度少なかったようです。

私が嘱託医をしている養護老人ホームでは58名の入所者中(定員60名で、流行期以前に他の病気で2名入院していました。)16名がインフルエンザを発症(もちろんワクチンを接種していました。)しました。
しかし、肺炎を併発して入院された方はありませんでした。

医師の間では予防接種のワクチンの型が外れたという話が出ています。
真偽のほどはわかりませんが、かなり精度の高い予測をしていましたから「本当に外れたのかな?」と考えています。
本当に外れていればかなりの流行になった可能性がありましたが、大流行に至らなかった点を考慮すると当たっていたと判断すべきと考えています。

すでに2004年〜2005年のシーズンのワクチンの型は決まっており

A型株はニューカレドニア/20/99(H1N1)(ソ連型)
     ワイオミング/3/2003(H3N2)(香港型)
B型株は上海/361/2002

となりました。

ニューカレドニア/20/99(H1N1)(ソ連型)という株は、ここ数年連続してワクチン株として採用されています。
ということは、次のシーズンも大流行はないかな?それとも新種が主体となるか?
香港型が大流行するか?
いずれにしても、「暖冬の年にはインフルエンザが大流行しない」という予測は今年も当てはまりました。

次のシーズンのワクチンはすでに予約を済ませました。
前年度のインフルエンザワクチンは私の医院場合、不足してご迷惑をおかけしましたが、今年度はさらに多くのワクチンを確保しております。

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